Bb Beauty Knowledge #4
2023.6.28
「しっかり保湿しているのになんだか乾燥が気になる」と感じる人はいませんか? 今回は、乾燥肌の原因と日常的にできる乾燥肌対策を徹底解説します。ぜひ日頃のケアに役立ててくださいね。
乾燥肌とは、肌の水分と皮脂の量が不足しやすい肌状態のこと指します。肌は本来、水分と皮脂の量が十分にあればバリア機能が働いて外的刺激から守られますが、乾燥肌はこのバリア機能が十分に働かず、少しの刺激でも肌が赤くなったりヒリつきを感じることがあります。また、乾燥していることにより、目じりや口元などの皮膚がうすい部分の細かなシワが目立ちやすいのも特徴です。
乾燥肌は、生まれつきという人も、大人になってから乾燥肌になる人もいます。原因はさまざまありますが、この章では主な4つの原因を解説します。日常的にこれらの要因を避けることで乾燥肌のさらなる悪化を防ぎましょう。
肌には、外部刺激から守るバリア機能がありますが、紫外線はこのバリア機能の働きを弱めてしまいます。バリア機能が低下すると、肌内部からどんどん水分が蒸発していき、潤いのないカサついた肌となり、乾燥肌だけでなくさまざまな肌トラブルの原因となります。
肌の細胞は約28日周期で生まれ変わります。このサイクルをターンオーバーサイクルと呼び、美肌を保つために重要な役割を果たします。しかし、ターンオーバーサイクルが乱れると肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなるので、乾燥肌が悪化することもあります。
洗顔やメイクを落とす際に熱いお湯を使用すると、汚れだけでなく、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。それが日常的に繰り返されると、常に皮脂が少ない状態となりバリア機能が低下し、乾燥しがちな肌になります。すすぎにはぬるま湯を使用しましょう。また、力加減にも注意です。力を込めてゴシゴシと洗うと、摩擦や刺激を受けてバリア機能が低下してしまいます。また、ゴシゴシ洗いを繰り返すと色素沈着を引き起こす恐れもあります。一度、色素沈着が起きると治すことは難しくなるのでやさしく洗うようにしましょう。
皮脂は、加齢とともに徐々に分泌量が減少すると言われているため、クリーム等で油分を補うと良いでしょう。また、ナッツやサーモン等食べ物に含まれている良質な油を摂取するのも、肌のうるおいにとって効果的です。食事や飲み物に気を配って、肌を労わりましょう。
夏は気温が高いため、室内にいるときはエアコンを使用する機会も増えると思います。その際に、エアコンの温度を何℃にするかだけなく「湿度」にも気をつけましょう。エアコンが効いた室内は、外よりも湿度が低いため、過ごしやすくてもお肌には過酷な状況です。肌の水分が蒸発しやすく、気が付けば笑った瞬間に「なんだか顔がカピカピするな」と感じるかもしれません。そうならないために、加湿器を使用する、室内に湿ったタオルを干すなど、こまめに湿度の調整を行ないましょう。冬も同様に、ヒーター等を使用する際は、同時に湿度の調整を忘れずに行いましょう。
日頃から乾燥肌対策を心掛けていても、長時間の外出で紫外線を浴びてしまうこともあるでしょう。そんなときは丁寧なスキンケアを心掛けることでカバーしましょう。紫外線を浴びてしまったときは、カラカラに乾燥した肌が潤う「シートマスク」がおすすめです。
紫外線は、夏に強いイメージがありますが1年中降り注いています。そのため、1年中日焼け止めを塗る等の紫外線対策を行いましょう。最近では、紫外線や日差しにより、失われた栄養を補給するサプリも販売されているので、普段の紫外線対策にプラスして使うのも良いかもしれません。
乾燥肌を改善するには、毎日のスキンケアだけなく食生活を見直すことも改善策のひとつです。この章では、積極的に取り入れてほしい栄養素を解説します。栄養素別に多く含まれる食べ物もお伝えしますので、毎日の食事メニューの参考にしてみてください。
タンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、健康的な肌をつくる元になります。肌に加えて、ツヤのある髪や爪の元にもなるので、髪や爪の乾燥も気になる人はぜひ取り入れたい栄養素のひとつです。タンパク質は、卵や納豆等の大豆製品や、鶏肉、牛乳、豆乳等の乳製品に多く含まれています。スーパーやコンビニ等で手軽に手に入るメニューばかりなのがうれしいですね。コンビニでよく見かける「サラダチキン」もタンパク質を多く含んだ代表的なメニューです。
β-カロテンは、「カロテノイド」という色素の一種で緑黄色野菜に多く含まれる栄養素です。高い抗酸化作用があることと、摂取すると体内で「ビタミンA」に変化するのが特徴的で、皮膚や粘膜を強くする働きがあると言われています。β-カロテンを多く含む食品は、野菜はニンジンやトマト、ほうれん草、カボチャ等で、フルーツはメロン、マンゴー等があります。β-カロテン(ビタミンA)は、油に溶けやすい性質があるため油と一緒に食べると効率よく摂取できます。一番手軽な摂取方法は、サラダにオリーブオイル等のドレッシングをかけて食べることです。生野菜が苦手な人は、野菜炒め等で1度に複数の野菜を摂ると良いでしょう。
D-アミノ酸は、肌のバリア機能と保湿効果を上げると考えられています。トマト、アボカド、バナナ、納豆、チーズ(パルミジャーノレッジャーノ)、ヨーグルト等に多く含まれています。手軽に食べられる食材が多いので、無理なく摂取できる人も多いのではないでしょうか。
D-肌内のセラミドが不足するとバリア機能が弱くなるため、乾燥肌対策には欠かせない成分です。セラミドが多く含まれている食品は、芋、こんにゃく、豆類、キノコ類等。セラミドは、元々体に備わっている栄養素ですが、加齢と共に減少していくため、食事で取り入れることで隙の無い乾燥肌対策にトライしてみましょう。
乾燥肌の改善には、体を動かすことも効果的です。汗をかき、指先や足先まで血流を良くすると、老廃物が排出され新鮮な血液や細胞が生まれます。ターンオーバーが促されて健康的な肌がつくられていきます。おすすめの運動を解説するので、気分転換にぜひ行ってみてくださいね。
有酸素運動は、新鮮な酸素をダイレクトに体内に取り込むことができます。取り込まれた新鮮な酸素は、全身の代謝の活性化につながります。息が上がるような激しい運動でなくても、軽いランニングやウォーキングでも効果的です。「運動をしなきゃ!」と大げさにとらえず、まずは気楽に近くの公園を散歩するのも良いでしょう。
深く深呼吸しながら行うストレッチやヨガも、新鮮な酸素を体内に取り込みつつ筋力アップもできます。お風呂上りや、「寝る前の5分間だけ」など特別な施設に行かなくても手軽に自宅で行えるのも魅力です。
今回は、乾燥肌の改善方法について解説しました。乾燥肌の改善は、日々行えます。この記事を参考に、食事に気を付けたり、簡単な運動を始めるなど、楽しんで乾燥肌の改善を行ってみてください。