Bb Beauty Knowledge #1
年齢を重ねても、肌がキレイで元気な印象になりたいですよね。そのためには肌のハリとツヤは欠かせません。肌がキレイで元気な印象を保つためにはスキンケアをしたり、栄養のある食べ物やサプリを取り入れるほか何をすれば良いのでしょうか。今回は、肌のハリが失われる原因と具体的な対策を解説します。
「ハリのある肌」とは、そもそもどういう状態を表すのでしょうか。
以下にポイントを示すので、現在の自分のお肌の状態をチェックしてみてください。
ハリのある肌
ハリのない肌
一方で「ハリのない肌」とはどんな状態でしょうか。以下の5つのポイントに現在の自分の肌状態が当てはまる場合、使用している化粧水やクリーム、美容液、パックなどスキンケアを見直してみましょう。
一般的に、肌のハリが失われる理由は「加齢」によるものと思われるかもしれませんが、実は20代でも肌のたるみが失われることはあります。
例えば、長時間パソコン作業をする人や、常にスマートフォンでSNSをチェックしている人は、液晶画面から発生している“ブルーライト”を浴びています。近年、このブルーライトが、紫外線と同じように肌に影響を及ぼすことがわかっています。
ブルーライトは、紫外線と同じように波長が長く、肌の真皮まで届き、コラーゲンやエラスチンなど肌の弾力やハリを支える肌組織にダメージを与えます。1年中、何も対策をせずにブルーライトを浴び続けていると20代という若さでもどんどん肌のハリが失われていく可能性があります。
また、20代は社会で活躍する時期でもあります。会社内やプライベートでお酒を飲みにいく機会も増えるでしょう。その場合、長時間メイクをしたままとなり、肌に負担がかかった状態になります。肌が乾燥して負担のかかった状態が続くことも、肌のハリを失う原因になります。どんな予定後も、きちんとメイクを落とし、その後スキンケアまでできれば良いのですが、疲れて帰ってきた日や、飲みすぎた日に「うっかりメイクをしたまま寝てしまった……」ということも経験するかもしれません。メイクしたまま寝るとそれだけで一気に肌が乾燥します。メイクを落とさないで寝る日々が続くと、肌が乾燥しハリが失われることにつながるので注意しましょう。20代でも肌のハリが失われる可能性が十分にあるので、「若いから大丈夫」と思わず、40代の肌まで見据えてしっかりケアするようにしましょう。
ここでは、年齢に関係なく「肌のハリがなくなる」基本的な原因について解説します。
まずは、スキンケア不足によって肌が乾燥し、肌のハリが失われること。肌が乾燥すると、肌の新陳代謝を促すターンオーバーの乱れを引き起こします。ターンオーバーとは、28日毎に細胞が生まれ変わり、弾力のある健康な肌をつくり出す動きです。そのサイクルが乱れると、細胞の成長が不十分なままで肌がつくられます。細胞の成長が不十分な肌は、ハリや弾力性も低下します。スキンケア不足による乾燥でターンオーバーが乱れないように、徹底したスキンケアを心掛けてお肌を守りましょう。乾燥は、ハリ、シワ、くすみ、ニキビなど全ての肌トラブルの源です。まずは、徹底したスキンケアを心掛けてお肌を守りましょう。
上記で、ブルーライトによる肌の影響を解説しましたが、肌のハリを守るには紫外線ケアもとても重要です。紫外線を浴びると、ターンオーバーの乱れにも通じ、肌内部まで到達した紫外線はブルーライトと同じように肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えます。紫外線は、1年365日ずっと降り注いでいます。もしかしたら、真夏以外や曇りの日は紫外線が強いイメージのない人もいるかもしれませんが、紫外線は天気や季節に関係なく降り注いでいます。毎日欠かさず紫外線対策を行いましょう。
ウイルス感染対策のためにマスクを着用する機会が増えましたが、マスクも肌のハリを失う原因になります。マスクを着用したまま会話をすると、表情筋が動く度にマスクの素材である不織布やウレタンと肌がこすれあいます。肌がこすれると、炎症を起こしてしまうこともあります。摩擦を防ぐために、マスク着用前に保湿バーム等を塗ると、肌が保湿できると同時に油膜で外的刺激から守ることができます。マスク内は、肌にとって過酷な環境です。呼吸によって湿度が高くなり、ふいにマスクを外すことで内にこもった空気が一気に蒸発することで、肌の表面の水分も一緒に飛んでいきます。マスクをしていると、ムレによって肌がしっとりしていると思いがちですが、実は乾燥しやすいということも覚えておきましょう。
マスクは、こすれやムレ以外でも肌に影響を及ぼしています。それは、マスク着用により顔の表情を動かさなくても会話が成り立ち、表情筋が衰えることです。顔には約30種類の表情筋があると言われ、相手の言葉にリアクションすることでその表情筋を網羅的に動かしています。しかし、その運動が無くなると筋肉が衰えることでその上についている脂肪もたるみ、ゆるみのある締まりのない印象になります。
糖化とは、飲食で過剰な糖分を摂取すると体内でエネルギーとして消化しきれなかった糖分が、体内のタンパク質と結びつき細胞を劣化させることを言います。体内の細胞が劣化すると、健康な肌がつくられないため肌のハリを失うことにつながります。お菓子やケーキ、炭酸飲料などは砂糖が大量に使われているため、趣向品としてたまになら良いですが日常的に摂取するのは控えましょう。
全身の血流を良くすることは、末端まで栄養が行き渡るため、ゆるみのないハリのある肌になるためにはとても重要です。血流を良くするには全身浴が適切と言われていますが、ついつい「忙しいから」とシャワーのみで済ませていませんか?連日シャワーで済ませていると血流不足に陥りがちです。全身浴は、血流がよくなり手や足先の末端まで栄養がめぐり、新陳代謝も促進します。また、心と体がリラックスできてストレス改善も期待できます。ストレスも肌トラブルの原因につながるので、なるべく全身浴をして体の末端まで栄養を行き渡らせ、心身ともに健康的な状態を目指しましょう。
紫外線を浴びることで肌トラブルを招くことはこれまでもお伝えしました。紫外線は、日焼け止めや紫外線カット機能付きの化粧下地・ファンデーションなどを使用して対策することがおすすめですが、化粧品を購入する際は成分や口コミで使用感をよくチェックし、真夏以外でも紫外線カット機能付きを選ぶようにするのがポイントです。また、1日に何度か塗りなおすことでより紫外線対策ができます。メイク直しの時は、紫外線カット機能付きのフェイスパウダーや日焼け止めスプレーを使って上から足すと良いでしょう。また、紫外線の強い夏の時季は、日焼け止めのほか、紫外線よけの為の帽子やサングラスを使用するとなお良いでしょう。
肌のハリを失うなどの肌トラブルは、どんなにきちんとスキンケアをしていても生活習慣の乱れが影響して起こることもあります。睡眠不足、過度な飲酒、人間関係のストレスなど、健康的な生活が送れていない時期は肌もデリケートな状態になっていることが多いです。まずは、早寝早起き、入浴、飲酒を控えめにするなど、生活習慣を見直してみましょう。すべて完璧に行うことを意識するとそれもストレスになってしまうので、できることから始めるだけでも十分です。
睡眠時には、肌のハリを保つために必要な成長ホルモンと、睡眠ホルモン(メラトニン)の2つのホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、体の疲労を回復させたり、1日中浴びた紫外線によりダメージを受けた細胞を修復させます。睡眠ホルモン(メラトニン)は、活性酸素を除去し、体内を錆びさせない高い抗酸化力があります。それはビタミンCやビタミンEの働き以上と言われています。睡眠不足が続くと疲れが抜けないのは、この2つのホルモンの働きが不十分なためです。また最適な睡眠時間は、毎日6~8時間ほどとされています。この時間を確保するために仕事を調整したり、入眠できるように入浴やストレッチを行いリラックスするなど工夫しましょう。
肌のハリを保つための近道は、毎日丁寧にスキンケアを行うことです。日中、外気にさらされた肌表面には汚れが付いています。それをメイクと共にしっかりと落とし、素肌の状態にして、そこに美容成分がたっぷり配合された化粧品やパック等で肌表面の角質層を保湿することで肌を整えましょう。肌にハリを与える方法には、「メイクを落とす」「洗顔」「保湿」という基本的なステップを怠らないことがとても大切です。このステップに慣れたら、コラーゲンの源であるタンパク質が良くとれる食事や、ビタミンやコラーゲンをサプリメントで補給するとなお良いでしょう。それでも不十分な場合には、美容皮膚科に行って相談してみるもの良いでしょう。
飲食で過剰な糖分を摂取すると体内で糖化を引き起こし、肌のハリが失われることは解説した通り。肌の弾力を支えるコラーゲンはタンパク質でつくられているので、糖質の少ない食事とともにメニューを意識すると良いでしょう。また、食事の際はよく噛んで食べることで、表情筋を動かすことになります。適度な会話も交えつつ楽しんで食事をすることはストレス解消にもなり美肌にもつながるのです。
今回は、肌のハリが失われる原因と肌のハリ保つ方法を解説しました。肌の健康は、体の健康でもあるので、難しく考えず自分の体を大切することを意識するとよいでしょう。これは、男性も同様です。最近はメンズコスメを扱う化粧品メーカーも増えてきました。今回の記事を参考に肌のハリを手に入れ、生き生きとした印象のある人を目指してみませんか?